源(宇野)有治・広瀬信親・広瀬康述を祖とする広瀬兵庫助

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広瀬一族の起源と主な分類

                広瀬一族の起源と主な分類 


 広瀬氏の起源と分類について、信頼性の高い複数の系図関係文献と史料を参考にして、次の通り纏めてみました。


1. 清和天皇(850~881年)を祖とする清和源氏宇野氏族広瀬氏
大和国広瀬郷(奈良県北葛城郡河合町)
 信親(子の康述も含む)・俊治・光治の三兄弟の一族は、大和国広瀬郷に在住しましたが、1200年頃に権力者の命により超遠隔地への領地替えとなっています。 


(1)源(宇野)有治の長男 広瀬信親→子・広瀬康述は美濃国広瀬郷(岐阜県揖斐郡揖斐川町)への領地替えとなりました。
【広瀬加賀守康述を祖とする広瀬氏の発祥】


A.広瀬加賀守康述→(末裔)広瀬左近将監宗勝は、1390年11月25日に美濃国小島合戦(当時、美濃国広瀬郷は小島荘の一部)の功で、将軍・足利義満から飛騨国(岐阜県)広瀬郷(高山市国府町)を拝領し、美濃国広瀬本家の分家として飛騨国広瀬家ができました。宗勝とその末裔が、飛騨国広瀬郷に瓜巣城(別名:高堂城)、広瀬城(別名:田中城)、山崎城(家臣の詰城)の拠点をおきました。 


B.広瀬加賀守康述→(末裔)第14代当主・広瀬康平 美濃国広瀬郷広瀬城主
・康平の弟・安周(号・安近)は、甲斐国(山梨県)八代郡小石和の広瀬村へ移住しました。
・安周(別号・安近)→(末裔)広瀬郷左衛門景房は、武田信玄の家老・山縣昌景に仕えました。後に、徳川家臣となり、江戸幕府になり家康の命で井伊直政(彦根藩主)に仕えました。
・広瀬郷左衛門景房の弟・広瀬将監正直は、甲斐国(山梨県)から筑前国(福岡県)博多へ移住して商人となりました。後に、豊後国 (大分県)日田へ移っています。
広瀬正直は、広瀬淡窓・広瀬久兵衛・広瀬旭荘の三兄弟の祖です。 


C.広瀬加賀守康述→(末裔)第16代当主・広瀬康利 美濃国広瀬郷広瀬城主
・康利の弟・広瀬泰好(号・隼人)は、美濃国(岐阜県)本巣郡別府(瑞穂市)へ移住し別府城主となりました。
泰好の末裔は、関ヶ原の戦いで敗れて別府城を捨て近在の只越城へ居を移しました。 


D.広瀬加賀守康述→(末裔)第17代当主・広瀬康則 美濃国広瀬郷広瀬城主
・康則は、1572年6月13日に織田信長の家臣・稲葉一鉄に攻められ討ち死に落城しました。
・康則の二男・康親は、後に羽柴(豊臣)秀吉に仕えて「広瀬兵庫助(広瀬兵庫頭宗直)」を名乗っています。
1582年6月2日の本能寺の変直後に、羽柴(豊臣)秀吉家族の逃避の警護にあたり活躍しました。
広瀬兵庫助は、秀吉の命で近江国新庄城主(滋賀県長浜市)・美濃国広瀬城主(岐阜県揖斐郡揖斐川町)を兼務で16年間務めました。1600年9月15日の関ヶ原の戦いに西軍で出陣し、戦い敗れて出家(住職・西了)しました。 


(2)源(宇野)有治の二男 広瀬俊治→末裔は長期の繁栄があったとみられます。末裔には徳川家臣とみられる勘定吟味方役がいました。役職から江戸(東京)在住とみられます。 


(3)源(宇野)有治の三男 広瀬光治(入野屋光治) 陸奥国(青森県岩手県宮城県福島県のいずれかの地域) 入野屋荘園への領地替え→末裔は、この地で長期の繁栄があったとみられます。 


2.宇多天皇(867~931年)を祖とする宇多源氏佐々木氏族広瀬氏
 宇多源氏→(末裔)秀義(佐々木氏祖)出雲国(島根県)→(末裔)近江国(滋賀県)佐々木氏→(末裔)広瀬秀泰(広瀬氏祖) 


3.村上天皇(926~967年)を祖とする村上源氏赤松氏族広瀬氏
 播磨国(兵庫県)宍粟郡広瀬村に、村上源氏赤松氏が在住していた。その末裔で赤松師季の子・師頼(広瀬弥四郎)が広瀬氏の祖です。

 
4.天武天皇(?~686年)の子・舎人親王(676~735年)の末裔→顕成(清原真人)→(末裔)成景(広瀬三郎)を祖とする広瀬氏(清原氏族広瀬氏) 


5. 上記の1~4までの広瀬氏を除く諸国の広瀬氏
阿波国(徳島県)などがみられますが、可能性としては1~4までの広瀬氏に繋がるものと推測されます。 
                                                                                                           以上(文中・敬称略)
【参考文献】
広瀬一族の起源と主な分類は、次の文献を参考にしました。
系図纂要(内閣文庫)・尊卑分脈・新編姓氏家系辞書・姓氏家系大辞典・新訂寛政重修諸家譜・広瀬一族・日本史辞典・日本史年表地図・広辞苑奈良県の歴史・岐阜県史・岐阜県百科事典・岐阜県郷土偉人伝・揖斐郡史・東浅井郡志・浄休寺寺誌・真敬寺史料など多数の著書。